円安の勢いが止まりません。外国為替市場では円を売る動きが一段と広がり、円相場は1ドル=161円台まで下落し、37年半ぶりの円安水準を再び更新しました。中継です。
先ほど午前10時前に1ドル=161円を突破したあと、161円20銭台まで円安が進む場面もありました。現在は1ドル=160円86銭で取引が続いています。
市場ではアメリカFRBの利下げが遅れるとの見方が強まっており、日米の金利差が当面縮まらないとの観測から円を売る流れが続いています。
さらに、市場関係者からは「きょうは月末の最終営業日で、企業がドル建てで決済するため、円をドルに替える需要が高まっている」との声もあがっています。
2か月前に為替介入に踏み切った「160円」をおととい突破してから2日でさらに1円円安が進んだことになり、政府・日銀が再び介入するのではとの見方が市場では強まっています。
つい先ほど、鈴木財務大臣はこのように述べました。
鈴木俊一財務大臣
「過度な変動というものは望ましくない。過度な変動に対しては適切な対応をとってまいりたい」
鈴木大臣は従来の表現を繰り返すに留めました。
37年半ぶりの円安水準を更新する中、政府・日銀がいつ介入に踏み切るのか、神経戦が続いています。
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