26日の外国為替市場では急激に円安が進行し、夕方に1ドル=160円を突破すると、夜には160円60銭台を付けました。バブル経済が始まった1986年12月以来、およそ38年ぶりとなる水準です。
「政府・日銀の防衛ライン」とみられていた160円を一気に超え、為替介入への警戒感が高まるなか、財務省の神田財務官は26日午後10時ごろ、市場を牽制(けんせい)しました。
神田財務官
「最近の急速な円安の進行に関して、深刻な懸念を有しており、高い警戒感をもって市場の動向を注視している。その上で行き過ぎた動きに対しては、必要な対応をとってまいります」
その後も円安の勢いは止まらず、28日未明には160円80銭を超える場面もありました。この急激な円安について、専門家は次のように分析しました。
三井住友DSアセットマネジメント 市川雅浩氏
「市場では『日米の金利差は早い段階で縮小しないだろう』という見方が広がっているような状況。ドル高・円安が進んできている」
(「グッド!モーニング」2024年6月27日放送分より)
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