人件費の上昇分を価格に上乗せする動きが相次いでいることから、企業間で取引をするサービスの値動きを示す5月の「企業向けサービス価格指数」は39か月連続で上昇しました。

日銀がきょう発表した5月の「企業向けサービス価格指数」は2020年の平均を100とした指数で106.9となり、1年前と比べて2.5%上昇しました。上昇は39か月連続で、調査対象の146品目のうち109品目が1年前に比べて上昇しました。

押し上げの主な要因は、幅広い業種での人件費の上昇です。

この4月からトラックドライバーの時間外労働の上限規制が適用された“物流2024年問題”の影響で、1年前と比べて「道路貨物輸送」が2.9%上昇したほか、エネルギー価格の上昇も相まって「廃棄物処理」が5.8%上昇しました。

また、インバウンド需要の回復を追い風に「宿泊サービス」は1年前と比べて12.9%の上昇と、高い水準が続いています。

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