上山市でバスガイドの女性が大型バスと電柱の間に挟まれ死亡した事故を受け、19日、県警など関係機関が集まって緊急の対策会議が開かれた。
緊急対策会議には、県警と上山市・かみのやま温泉旅館組合など関係する機関の担当者約20人が出席し、最初に、亡くなったバスガイドの女性に対し黙とうを捧げた。
会議では、まず警察が、今回の事故現場は幅6メートルの市道で、29人乗りの大型バスをホテルに横付けしようとバックをしたところ電柱に激突し、挟まれたバスガイドの女性が亡くなったとの経緯が報告された。
続いてかみのやま温泉旅館組合の担当者が、今後バスの乗り降りを案内する際は、道路上ではなく旅館の駐車場内で行うよう、各旅館に対し、再発防止に向けたルールの徹底を指示したことを明らかにした。
(上山警察署・海藤良太交通課長)
「各関係団体とともに、観光客や上山を訪れる人に対し、交通安全を呼びかける広報活動ができればいい」
大型バスを運行していた会社によると、バスの後方には「バックモニター」と「マイク」がついていて、うしろの映像が見えるほか、運転席の耳元のスピーカーから音も聞こえるよう設置されていた。
いずれも出発前の16日の点検では異常はなかったという。
県警によると、県内のバスによる事故は過去5年間で21件、そのうち重傷事故は3件、死亡事故はなく、一般の交通事故と比べて非常に少ない件数となっている。
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