出版大手のKADOKAWAはサイバー攻撃を受けた影響で、グループのウェブサイトのほか、事業や経理システムなども一部で停止していると明らかにしました。

 KADOKAWAによりますと、8日の午前3時半ごろに複数のシステム障害が発生しました。

 調査したところ、動画配信などを行う「ニコニコ」を中心とするサービスを標的に、データを暗号化して身代金を要求するランサムウェアなどによる大規模なサイバー攻撃を受けたことが確認されたということです。

 このため複数のウェブサイトやオンラインショップのほか、書籍の受注・物流システム、経理システムなどの一部も停止したため、新刊の発行や重版の遅れが見込まれるほか、取引先への支払いが遅れる可能性もあるとしています。

 個人のクレジットカード情報などの漏洩(ろうえい)は、現在は確認されていないということです。

 基幹システムは6月末をめどに復旧を目指すものの、動画配信などの「ニコニコ」のサービスは復旧まで1カ月以上かかる見込みだとしています。

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