国が再稼働を目指している東京電力・柏崎刈羽原発について、新潟県知事が経済産業大臣に対し、安全対策の徹底などを求めました。
花角新潟県知事
「今もなお、東京電力に対する県民の信頼は大きく損なわれていると思っている。国がもし稼働させたいということで進められるならば、前面に立って、県民に対し、原子力発電所の必要性や安全性についてしっかりご説明いただきたい」
新潟県の花角知事は、齋藤経済産業大臣と会談し、県内にある柏崎刈羽原発について、▼原子力災害に備えて広範囲な避難路を整備することや、▼東京電力への指導・監督を強化することなどを求めました。
齋藤経済産業大臣
「地元の思いをしっかりと受け止めて、地域に寄り添いながら、これらの要望に対応していきたい」
一方、齋藤経済産業大臣はこのように応じたうえで、「脱炭素電源のニーズが高まっている観点から、柏崎刈羽原発の再稼働が極めて重要だ」とも指摘しました。
柏崎刈羽原発をめぐっては、政府や東京電力が再稼働を目指しているものの、テロ対策上の不備が相次いで発覚したことや、1月の能登半島地震を受けて、県民の不安が高まっています。
再稼働には地元の同意が必要で、花角知事の今後の判断が焦点となっています。
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