私たちの暮らしにも影響する金利。その金利に関わる会合をきょうから日本銀行が開いています。金利を低くするため、日銀は大量に国債を買い入れてきましたが、その「量」を減らすのかどうかが焦点です。

都内の住宅展示場を訪れたカップル。

「まだ結婚はしていないけど、散歩中に展示場があったので見てみたいねって」

将来のマイホームの夢が広がる一方、大きな買い物には不安がつきものです。

「金利数%とか、少しでも変わったら一気に何十万とか変わったりするので、そこはビクビクしている」

子どもの成長を見越して、家を買おうとする家族も…

「金利が低いうちに(買いたい)」
「政策がどうなるのかわからないですけど」

気にしているのは「金利」です。

日銀の政策転換で「金利のある世界」を迎え、長期金利は1%前後まで上昇。住宅ローン金利には「固定型」と「変動型」がありますが、大手銀行は、長期金利に連動する「固定型」の今月の金利を引き上げました。

それだけに…

「まだ固定の方は金利が高いので、(利上げが)本当に近づいた時に借り換えをやればいい」
「まだ変動金利の方が魅力を感じている」

日銀がきょうから開いている金融政策を決める会合。円安による物価高などの影響を見ながら、追加の利上げについて議論されると見られます。

そして、今回の焦点は長期国債の買い入れ額を減らすかどうかです。

日銀は大規模な金融緩和策から転換した後も、金利を低く抑え込むために毎月6兆円程度の国債を買い入れてきました。

歴史的な円安局面で、額を減らせば長期金利の上昇につながり、円安の要因となっている日本とアメリカの金利差が縮まり、為替が円高方向に進む見込みもあります。

日銀の決定次第では、金利や円相場が大きく動く可能性があり、私たちの生活にも影響することになります。

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