新たな事業展開や特色ある経営で産業の振興に貢献したとして、秋田県内の中小企業3社が10日、秋田経済研究所から表彰された。
一般の部門で表彰されたのは、大館市の小滝電機製作所で、自動車用のLEDランプ基盤の生産量は新潟を含め東北圏内トップを誇る。検査の自動化や生産設備の内製化で、生産効率を高めている点が評価された。
また、同じく一般の部門で、インドネシアに現地法人を有する秋田市の東北安全ガラスが選ばれた。整備が行き届かない道路が多い海外の実情を踏まえ、パンクしにくいタイヤを販売するなど、現地のニーズに合わせて事業を拡大している。
一方、新たな分野の事業開拓が評価される「新起事業激励賞」を受賞したのは、国内大手の革靴やスニーカーなどを製造する大仙市のユーイーアイだ。コロナ禍でビジネスシューズの需要が減少する中、自社ブランド「SEAM.SHOES(シーム・シューズ)」を立ち上げ、“秋田発のコンセプトシューズ”として注目を集めている。
表彰式で、秋田経済研究所の湊屋隆夫理事長は「今後も独創的な経営で秋田の産業振興に尽力してください」と3社を激励した。
3社には、振興助成金100万円が贈られた。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。