7日、アメリカの雇用統計が発表され、非農業部門の雇用者数は27万2000人増加と、市場予想を大幅に上回りました。

 利下げ期待が後退し、長期金利とドルが上昇。主要株価指数は下落しました。

 為替が円安に触れたことを受け、日経平均先物はいったん上昇しましたが、その後は下げに転じ、終値は前の日より20円高い3万8670円となりました。

三井住友DSアセットマネジメント 
市川雅浩氏
「ドル高円安が進み、長期金利が上昇したことは、国内では自動車などの輸出関連株や、 銀行などの金融株にとってプラス材料です。 一方、アメリカでハイテク株が下落したことは、国内の半導体関連株にとってマイナス材料です。この結果、方向感に欠ける展開になったと推測されます」

 今週は日本株の動きを左右する、経済指標の発表が目白押しです。

市川氏
「アメリカで5月の消費者物価指数(CPI)が発表され、FOMC(米・金融政策発表)も開催されます。さらに日本では、日銀の金融政策決定会合が開催されます。いずれも結果次第で、日本株は上昇下落、いずれの方向にも動くことが予想されます」

 中でも、株価に影響を与えそうなのが…。

市川氏
「一番ショックが出る可能性があるのは、消費者物価指数(CPI)。今のところ、比較的インフレの落ち着いた動きが確認できるんじゃないかと、市場の予想の中心になっています。予想よりも強かったり弱かったりすると、株式市場にも影響は出てくる材料だと思います」

(「グッド!モーニング」2024年6月10日放送分より)

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