自動車などの大量生産に必要な「型式指定」の取得をめぐり、自動車メーカーなど5社で不正が明らかになった問題で、トヨタ自動車とマツダは6日から不正が判明した車種の生産を停止しました。
今後、部品メーカーなどに影響が広がる可能性があります。
トヨタは「カローラフィールダー」など3車種で不正が明らかとなり、宮城県や岩手県内にある工場での生産を6日から停止しています。
生産停止は6月28日まで行うとしています。
また、マツダは広島市内や山口県内で生産している「MAZDA2」など2車種について、6日から生産を停止したということです。
従業員は、「信用問題に関わるんで、その辺はちょっと心配ですけど、やることをやるだけ」「ルールを守ってちゃんと自分の業務をするだけなので」と話しました。
生産が停止したことで、部品メーカーや販売店などに今後、影響が出る可能性があります。
一方、国土交通省は静岡県にあるスズキの本社に立ち入り検査に入りました。
立ち入り検査はトヨタ自動車、ヤマハ発動機に続いて3社目です。
国交省は、6日午前9時ごろ、浜松市にあるスズキの本社に立ち入り検査に入り、関係者への聴き取りや試験データの確認などを行っています。
国交省は、残るマツダとホンダにも近く立ち入り検査を行うほか、不正が判明するまで生産・出荷していた6車種などの安全性の試験を6月中に完了する方針で、適合していれば出荷の再開が認められます。
また、国交省は、検査を踏まえて再発防止を求める是正命令などの行政処分を検討します。
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