自動車の大量生産に必要な「型式指定」の取得をめぐり、トヨタ自動車やホンダなどの5社が車の性能試験で不正を行っていた、と発表しました。

トヨタ自動車 豊田章男 会長
「本当に申し訳ございませんでした」

トヨタ自動車によりますと、不正があったのは現在も生産中の「カローラ フィールダー」や「カローラ アクシオ」など3車種と、生産を終了した4車種の合わせて7車種です。

生産中の3車種については、歩行者や乗員の保護試験で虚偽のデータを提出していたほか、生産が終了した4車種では衝突試験の際に車両に不正な加工を施していました。

マツダ 毛籠勝弘 社長
「認証において不正と言わざるを得ない事案が発生したことについて、経営としての責任を重く受け止めています」

「マツダ」は生産中の2車種で、エンジンの出力試験における制御ソフトを書き換えるなど、合わせて5車種で不正を行っていました。

さらに、「ヤマハ発動機」や「ホンダ」「スズキ」も不正を行っていました。

国土交通省は、生産中の合わせて6車種の出荷の停止を指示したほか、5社に対し、立ち入り検査を行う方針です。

この後、ホンダの三部社長も会見を行う異例の事態で、ダイハツ工業などで相次いだ不正が業界全体に広がっています。

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