世相をユーモアたっぷりに詠んだ毎年恒例の川柳コンクールのベスト10が発表されました。最も共感をよんだ、減っても増えても困る「ぜい」とは?

物価高に増税 世相くっきり 悲哀を笑いに ベスト10発表    

応募総数、約6万6000句。その中から「第一生命」が選んだ100作品を対象に、約5万人のファンが投票。30日、10作品が発表されました。

まず3位は…
『マスクなし 2年目社員の 笑顔知る』
新型コロナが5類に移行。マスクを外す人が徐々に増えるなか、新鮮な驚きを表現しています。

そして2位は
『物価高 見ざる買わざる 店行かず』
投票をした30代女性は「値上げが止まらないので、1円でも安いお店を探して、いろいろなところを巡る光景。とっても分かります」

また、トップテンの中にはこんな川柳も…

『アレとソレ 用事済むのが 日本流』
阪神タイガース優勝で流行語にもなった“アレ”を絡めた物や…

『PayPayを 覚えた父の 無駄遣い』
キャッシュレス決済をユーモアたっぷりに。

そして、5万人が選んだ1位は…
『増えるのは 税と贅肉 減る贅沢』

減って欲しい税金などは増えていき、増えてほしいものは減っていく…世知辛いですね。

物価高で一句「サラ川」発表 ホランキャスター、井上アナが選ぶ川柳は?

井上貴博キャスター:
私たちはベスト100から一句選びました。

ホラン千秋キャスター:
100句、全部読みましたが、笑えるものや、共感するものがたくさんありました。そのなかで私が選んだのが…

『夕飯を 聴くだけ聞いて 他の物』

親から「今日は何を食べたい?」と聞かれて答えたはずなのに、全然違うものが出てきて、何で聞いたんだろうと思うことがありませんでしたか?

井上キャスター:
さっきの会話いらないじゃんと思いますよね。「聴く」と「聞く」の漢字を使い分けて、聞き流しているというニュアンスも妙ですね。

ホランキャスター:
スーパーに行くと、作ろうと思っていた料理と違う食材が特売になっていることがありますので、作る側の気持ちもわかるんです。

井上キャスター:
私が選んだのは…

『電子化を 教えるために 紙がいる』

ペーパーレスとわかってはいるものの、結局のところ紙が安心するということですね。私もタブレットで原稿を読んでいますが、紙を手放せないときがあるんです。

他にも秀逸な作品がありました。

『もやしまで 裏切り出した 物価高』
『部長より チャットAI 頼る部下』
『推し事の ためにお仕事 耐える日々』
『時短には ならない爺の キャッシュレス』

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