今夜、1ドル=154円台に突入しました。為替のディーリングルームから中継です。
154円台に突入したのは、午後9時半すぎでした。そのまま一気に154円40銭まで円安が進み、また34年ぶりの円安水準を更新しました。
きょうもきっかけとなったのは、アメリカの経済指標でした。午後9時半に発表された小売業の先月の売上高が市場の予想を上回り、アメリカ経済の堅調さが確認されたことから、中央銀行にあたるFRBの利下げ時期がさらに後ずれするとの観測が広がったのです。
市場では日米の金利差が意識され、円売りドル買いの動きが強まりました。
この1週間の円相場の値動きを表したグラフですが、ここ1週間足らずで2円以上も一気に円安が進んでいることが分かります。
心理的な節目である1ドル=155円も射程に入ってきたなか、市場では政府・日銀による為替介入への警戒感が高まっています。止まらない円安は物価高に拍車をかけます。
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