ふるさと納税で自治体の収入に影響が出る中、静岡県磐田市は28日ふるさと納税の事業者を対象にした勉強会を開き、寄付増加につながる取り組みを学びました。

この勉強会はふるさと納税の仕組みや返礼品の効果的なPR方法などを学んでもらおうと磐田市が開き、25の事業者が参加しました。

勉強会ではふるさと納税のポータルサイトを運営する「さとふる」の担当者が、リピーターを増やすための工夫や魅力を伝える写真撮影のコツなどを説明しました。

登録済みの事業者(有機栽培ケール提供):
お客様のニーズに近い商品を出せるように調節できる情報を教えてもらえるのは、助かっている

登録検討中の事業者(静岡SSUボニータ):
体験型の何かを一緒にしたり、ホームゲームのチケットを年間通して販売できたらありがたい

市の収入にも貢献しているふるさと納税ですが、磐田市の返礼品の数は約550品と周辺の自治体と比べると少ないのが現状です。

磐田市 産業政策課・鈴木崇寛さん:
まだまだ魅力あるもので返礼品に登録されていないものもあると思うので、ぜひチャレンジしてもらいたい。この制度を通じて、生産者と直接やりとりする機会が増えてきたので、二人三脚のつもりでオール磐田で市と事業者の協力体制も深めていけたら

この事業者向け勉強会は29日も開かれます。

焼津市が1位の75億円

こちらは県内自治体のふるさと納税の寄付額のランキングです。

最も多い焼津市は75億円にのぼっているのに対し、最も少ない長泉町は79万円しかありません。

焼津市は多額の寄付金をこども館の建設など、さまざまな事業に活用しています。

家計の負担が増す中ふるさと納税の利用は節約術の1つですが、過度な返礼品競争で自治体の格差を広げることは避ける必要がありそうです。

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