京都大学などは世界で初めて木造の人工衛星を完成させ、今年中に宇宙に打ち上げる予定だと発表しました。

■大気圏で完全に燃え尽きる 環境に優しい「木造衛星」

宇宙飛行士で京都大学の土井隆雄教授と、住友林業は2020年から木材を宇宙環境にさらす実験などを行い、木造人工衛星の開発を進めてきました。

土井教授によると従来の人工衛星はアルミ製で、大気圏で燃え尽きる時に小さな粒子を放出し、異常気象などを引き起こす恐れがあるということです。

土井教授らが世界で初めて完成させた木造の人工衛星には「ホオノキ」が使われ大気圏で完全に燃え尽きるため、環境に優しいということです。

■「火星に木造の宇宙ステーションを作りたい」

【京都大学・土井隆雄 特定教授】「地球のカーボンフリーを宇宙にも広げていく。金属ではない衛星が主流になるべきだと私は考えています。将来的には月や火星に宇宙ステーションを木で作りたい」

この木造人工衛星はことし9月に宇宙に打ち上げられ、11月から運用される予定です。

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