高齢者の健康寿命が延びていることを背景に、政府は高齢者の定義を5歳引き上げる議論を進める。
現在の高齢者の定義は65歳からだが、それが70歳に引き上げられるとしたら...。
街で聞かれたのは怒りの声だった。
40代「とんでもないと思います。何歳まで働かなきゃいけないの。(年金も)そのうち70歳とかになるかもしれないし、いつの間にか75歳になっていたみたいなことになる心配もある」
70代「結局は年金を遅らせることと、切り下げですね。これが並行して行われるんじゃないかな。好ましいとは思わない」
一方で、「問題ない」とする声も聞かれた。
50代「いいんじゃないですか、70歳までは高齢者じゃなくていいと思います。体が丈夫であれば、70歳くらいまではいけるんじゃない」
きっかけとなったのは、23日に政府が開いた経済財政諮問会議だった。
その席上、生涯活躍と少子化への対応などについて議論する中で、高齢者の定義を5歳延ばすことを検討すべきだと民間議員が指摘した。
提言を受けた新藤大臣は、会見で次のように述べた。
新藤義孝経済再生相「この人口減少社会を迎える中で、生涯にわたって活躍できる、そういう環境を整える。またそういう方々を増やしていくということが、とても重要だと思っている」
また、会議の場で岸田首相は、「誰もが活躍できるウェルビーイング(身も心も満たされた状態)の高い社会を実現していかなければならない」と強調した。
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