キャベツなどの野菜の高騰が止まらず、愛媛県内でも買い物客や飲食店から悲鳴が上がっています。安さと価格の安定を求める日々。価格の高騰は6月以降は落ち着くと見られるものの梅雨の影響が注目されます。

鈴木瑠梨キャスター:
「サックサクです!そしてやっぱりトンカツに欠かせないのがキャベツですよね。このキャベツいくらでも食べられちゃいます」

トンカツの付け合わせと言えば千切りキャベツ。このキャベツの価格が5月下旬、高騰しています。

松山市内の23日のスーパー「コープ余戸店」では、キャベツの価格が去年の2.2倍の1玉411円。ブロッコリーも1.8倍の1個322円に。春先に気温が下がり雨の量も多かったことから野菜全般の生育が遅れ、出荷量が全国的に減少していることが原因だといいます。

コープ余戸店・青野俊一店長:
「全体的に量が少ない分、お値段が高くなってきている」

特にキャベツは不作により愛知などの主要産地に全国から注文が集中。品薄状態になり高騰につながったということです。この状況のなかでスーパーは…

青野店長:
「1玉で買うよりかは2分の1、もしくは少量でよろしい方は4分の1の形。やっぱり少しでも家計を抑えるために小さくてもいいから」

店内では、半分や4分の1にカットしたもの、価格が安定しているカット野菜を多めに陳列。買い求めやすいよう工夫しています。

買い物客:
「高いですね。キャベツやねキャベツ。安いとこが時々スーパーにあるやん。そこを目がけて。それまでカット野菜でしのいで、安いスーパーのチラシがあったらそこで買ってる」

買い物客:
「キャベツとか白菜、レタスが高いなと感じます。毎日基本的に使ってるので、割引になってるものだったりとか産直でちょっとでも安く買うようにしてます」

野菜の高騰の影響は創業58年のとんかつ専門店「かつれつ亭」でも。

かつれつ亭・田原貴子さん:
「今は通常の2倍くらいの価格になっていますね」

この店では1日に平均で10キロ、土日には20キロものキャベツを使用。愛媛産の豚を使用した一番人気の「ひれの一口かつ定食」にも千切りキャベツが山盛り。定食のキャベツは、ランチメニューも含め全て「おかわり自由」です。

松山の常連客:
「(キャベツのおかわりは)いつもします。家ではこんなに食べれんからね、ここに来ていっぱい食べてる」

キャベツの価格が上がってもおかわり無料サービスは継続。創業以来ずっと続けているこだわりです。メニューの価格も今のところ値上げせず、設備や仕入れの見直しで物価高に対応しているといいます。

田原貴子さん:
「60年近く創業してなるんですけど、本当に長い間ご愛顧いただいて、お客さまのおかげで私たちは支えていただいているので、せめて私たちもそれくらいの努力をして、キャベツが高いといってもご提供できたらと思っています」

松山市中央卸売市場の卸売業者・丸温松山中央青果によりますと、今後は産地の中心が北日本に移ってくるため、6月以降の価格は平年並みか平年より低くなると予想。しかし「キャベツなどは露地野菜のため、梅雨の影響が心配」と話しています。

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