フィリピンの市民団体は、中国との間で領有権争いが激化する南シナ海で漁師たちへの支援活動を実施したと発表しました。その際、20隻近い中国の艦船などが海域を封鎖し、フィリピンの漁船を追い払ったと非難しています。
フィリピンの市民団体は豊かな漁場として知られる南シナ海のスカボロー礁の周辺海域で、16日までにフィリピンの漁師たちに燃料や食料を届ける活動を実施したと発表。また、100隻ほどの漁船とともにフィリピンの権益を主張するためのブイも設置したとしています。
その際、スカボロー礁の実効支配を続ける中国が、海軍や海警局の艦船などおよそ20隻を展開させ「スカボロー礁を違法に封鎖しフィリピンの漁船団を追い払った」と非難しました。
こうした民間船団を護衛していたフィリピン沿岸警備隊の報道官は、「スカボロー礁がフィリピンの排他的経済水域内にあることを中国は無視している」と強調しています。
一方、中国は国営メディアを通じ、フィリピンの船とする写真を公開し「法に基づいて取り締まった」と主張。船について「不法に集結し、通常の漁業に関係のない活動を行った。中国海警局が現場での監視と証拠収集を強化した」としています。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。