米ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)のワトソン報道官は15日、スイス・ジュネーブで初開催した人工知能(AI)に関する米中協議について「率直かつ建設的な議論で、米中はAIの安全性とリスク管理に対するそれぞれの見解を意見交換した」との声明を発表した。責任ある競争管理のため、今後も中国と意見交換を続ける考えを示した。
声明によると、米国からはホワイトハウス、国務省、商務省の高官らが出席した。中国からは外務省、科学技術省、経済政策の司令塔に当たる国家発展改革委員会の高官らが参加した。
米国は、持続可能な発展のためAIの恩恵を活用することの重要性を強調。「そのためにはAIが安全、安心、信頼できるものであることを保障し、世界的なコンセンサス(同意)を作り続けることが必要だ」と主張した。また、中国を含めAIが悪用されることへの懸念も表明した。
米中は2023年11月に米西部サンフランシスコ近郊で開いた首脳会談で、AIに関する政府間対話を構築することで一致。5月14日に初会合を開催した。【ワシントン大久保渉】
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