ウクライナに到着したブリンケン米国務長官=キーウで5月14日、ロイター

 ブリンケン米国務長官は14日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)を訪問した。ロイター通信などが報じた。侵攻を続けるロシア軍がウクライナ東部ハリコフ州で攻勢を強める中、ゼレンスキー大統領らと会談し、ウクライナ支援の決意を改めて伝える見通しだ。

 ブリンケン氏の訪問は、米政府が4月24日に約608億ドル(約9兆5100億円)のウクライナへの緊急支援予算を成立させて以降では初めて。

 ロイターによると、米政府高官は訪問の意義について、「非常に難しい時期にあるウクライナの人々に対して、不安を和らげるシグナグルを送るため」と強調した。その上で、「我々の支援がどのような形で実行され、戦場での主導権の奪還につながるのかについて協議する」と述べた。

 また、米高官によると、米国が追加供与した、最大射程300キロの威力を持つ長射程の地対地ミサイル「ATACMS(エイタクムス)」が前線に到着しつつあるという。

 ブリンケン氏の訪問に先立ち、サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は13日、ウクライナへの武器の供給を急ぐ考えを示していた。【ワシントン松井聡】

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