ウクライナ軍のシルスキー総司令官は13日、ロシア軍の侵攻を受けて激戦が続く東部戦線の状況について「この数日で著しく悪化している」と述べた。ロシア軍はプーチン大統領が圧勝した3月の露大統領選以降、前線での攻勢を強めているとした。通信アプリ「テレグラム」に投稿し、ウクライナ国営ウクルインフォルム通信などが報じた。
シルスキー氏は、ロシア軍は東部ドネツク州のバフムト、ポクロフスクの近郊などで攻勢を強めていると指摘。春の乾燥した暖かい気候によって露軍の戦車の機動性が高まったとし、「敵は甚大な損失にもかかわらず、新しい装甲車部隊を投入している」と分析した。ウクライナ軍が優位に立つためには、ハイテク武器や兵士の訓練の質の向上が必要だとした。
一方、ロシア国防省は同日、ウクライナ軍が2月に撤退したドネツク州の要衝アブデーフカ近郊の集落をロシア軍が新たに掌握したと発表した。【ベルリン五十嵐朋子】
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