ブラジルのルラ大統領(右)と握手する岸田文雄首相=ブラジル・ブラジリアのプラナルト宮殿で2024年5月3日、ロイター

 岸田文雄首相は4日(日本時間5日)、ブラジルの最大都市サンパウロを訪問し、現地に居住する日系人から歓迎を受けた。日本では内閣支持率の低迷に苦しむ首相も、この時ばかりはリラックスした表情を見せた。

 サンパウロ州には世界最大となる推計150万人超の日系人が在住している。この日は約500人の日系人が集まり歓迎式典を主催。多くの子どもたちが日の丸とブラジル国旗を振り、首相を出迎えた。

 式典で首相は「最も多い日系の方々がいるサンパウロで温かく迎えられると、ふるさとに帰ってきたようだ」とあいさつ。「100年以上前に海を渡り国の発展に貢献してきた皆さんの勇気とご苦労を思うと胸が熱くなる。同胞の皆さんを誇りに思う」と語りかけると、会場から大きな拍手がわいた。

 首相はブラジルで焼きそばが人気を得ていることに触れ、「広島出身の私としてはお好み焼きも広がってほしい」と語るなど、冗舌だった。【サンパウロ村尾哲】

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