フランスで開かれたOECD=経済協力開発機構の閣僚理事会は、貿易の制限などで他国に圧力をかける「経済的威圧」への懸念などを盛り込んだ閣僚声明を採択し、閉幕しました。

フランス・パリで開かれていたOECD閣僚理事会は加盟から60年となる日本が議長国を務め、3日、閣僚声明を採択し閉幕しました。

閣僚声明では、中国などを念頭に貿易の制限などで他国に圧力をかける「経済的威圧」への深刻な懸念を表明し、その試みを許さないよう取り組んでいくとしています。

また、閣僚理事会では生成AIの急速な普及を踏まえ、国際的な政策指針「AI原則」を改訂し、AI開発者らに偽情報への対処を求めることなどが盛り込まれました。

上川外務大臣は閉幕後の記者会見で、「OECDは新たな時代の要請に応じて、世界が直面する課題に先頭に立って向き合い続けていかなければならない」と述べました。

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