南太平洋のソロモン諸島で新たな首相に与党所属で元外相のマネレ氏が選ばれました。中国との関係を深めてきた現政権の外交路線を継続する見通しです。

 ロイター通信などによりますと、南太平洋の島国・ソロモン諸島で2日、先月の総選挙で勝利した議員49人によって新たな首相を選出するための投票が行われました。

 与党のマネレ氏が31票を獲得し、中国と関係を深めてきた外交路線からの見直しを訴えている野党側候補の18票を上回り、新首相に選ばれたということです。

 マネレ氏は当選後の会見で、国の経済状況などに懸念を示したうえで「簡単なことではないが、我々は回復への道を進むにあたり、すべての関係者に働き掛けていく」と決意を述べました。

 ソロモン諸島は2019年に台湾と断交した後、2022年に中国と安全保障協定を結ぶなど近年、中国との関係強化を進めてきました。

 AP通信はシンクタンク「ローウィ国際政策研究所」の研究者の話として、マネレ氏について「西側諸国に対してそれほど攻撃的ではないものの、中国との緊密な関係は追求し続けるだろう」という見方を伝えています。

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