聴力を失いながらもコンサート活動を続け、ファーストアルバム「奇蹟のカンパネラ」がクラシック界で異例の大ヒットとなったピアニストのフジコ・ヘミングさんが先月21日、死去しました。92歳でした。
フジコ・ヘミングさんは、スウェーデン人の建築家の父親と日本人ピアニストの母親のもと、ドイツ・ベルリンで生まれ、母親の手ほどきでピアノを始めました。
幼い頃に日本に帰国し、東京芸大を卒業後に本格的な演奏活動に入り、28歳でドイツに留学。
その後はヨーロッパを転々とし、演奏家としてのキャリアを築くなかで風邪をこじらせて聴力を失うアクシデントに見舞われたものの、演奏活動を続けました。
そんななか、1999年に発売されたファーストアルバム「奇蹟のカンパネラ」がクラシック界で異例の大ヒットとなりました。
演奏活動は去年まで続けていましたが、今年3月に実施した検査ですい臓がんと診断され、今月21日に容態が急変し死去しました。92歳でした。
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