ロイター通信は29日、オランダ・ハーグの国際刑事裁判所(ICC)の検察官がパレスチナ自治区ガザ北部のシファ病院と、南部ハンユニスにあるナセル病院の関係者から事情聴取したと報じた。イスラエルによる戦争犯罪の捜査を進めている可能性がある。
ナセル病院では地中から400人近くの遺体が見つかり、ガザ当局は軍が女性や子どもを含む民間人を殺害後に埋めた「集団墓地」だとしているが、イスラエル軍は否定している。シファ病院でも集団墓地が見つかったと伝えられている。
ICCは2021年、ガザやヨルダン川西岸、東エルサレムでの戦争犯罪などの容疑について捜査を開始。ICCのカーン主任検察官は昨年11月、ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスによるイスラエル奇襲後の情勢も捜査対象になっていると明らかにしていた。(共同)
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