韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領に対する弾劾訴追案が14日、国会で可決された。
尹大統領が14日に発表した国民向け談話の全文は、次の通り。
尊敬する国民の皆さま、本日、国会の弾劾訴追案が可決される様子を見ながら、初めて政治への参加を宣言した2021年6月29日を思い出しました。
この国の自由民主主義と法治は崩れていました。
自営業者の絶望、若者の挫折が国中を満たしていました。
その国民の切望を胸に、政治に飛び込みました。
それ以来一瞬たりとも休まず、全力を尽くして働いてきました。 大統領になって現場の国民に会ってみると、前政権の所得主導成長政策で小規模事業者と自営業者が悲鳴を上げていて、不動産の過大なローンで若者や庶民がうめき声をあげていました。
けれども、落ち着いて苦しい事情を聴いて少しずつ問題を解決していった時、何よりも大きな幸せを感じました。
輸出が回復するにつれて経済が活力を取り戻し、少しずつぬくもりが広がっていく姿に力が出ました。
崩れた原発の「生態系」を復元させて、原発の輸出まで成し遂げました。
未来のために必ず必要なのに、選挙に不利になることを恐れて、前政権などができなかった4大改革を切迫した気持ちで推進してきました。
国民のために悩みながら推進してきた政策などが足を引っ張られた時は気が焦って夜も眠れませんでした。韓米日協力を復元しグローバル外交の地平を広げるために昼夜を問わず走りました。
大韓民国の「1号営業マン」として世界を駆け巡って成果を上げた時には、言葉では説明できない大きなやりがいを感じました。
大韓民国の国際的地位が高まり我々の安保と経済が堅固になる姿に疲れも忘れました。
今、つらかったけれど幸せだったし、大変だったけれどもやりがいがあったその旅路を、しばらく止めることになりました。
これまでの努力が無駄にならないか、もどかしいです。
私は今、しばらく立ち止まりますが、この2年半、国民と共に歩んできた未来への旅路は決して止めてはいけないでしょう。
私は決して諦めません。
私への叱責、激励と声援すべてを心に抱いて、最後の瞬間まで国のために最善を尽くします。
公職者の皆さまにお願い申し上げます。
難しく大変な時間ですが、ぶれずにそれぞれの場所を守り、任された役割を全うしてください。
(韓悳洙(ハンドクス))大統領代行を中心にみんなで力を合わせて、国民の安全と幸福を守るために最善を尽くしてください。
そして政界にお願いします。
暴走と対決の政治から、熟議と配慮の政治に変わるよう、政治文化と制度を改善するのに関心と努力を傾けてください。
愛する国民の皆さま、私は韓国国民の底力を信じます。
私たち皆、大韓民国の自由民主主義と繁栄のために力を合わせましょう。
ありがとうございます。
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