シリアのアサド政権崩壊を受け、ロシア軍が、駐留するシリア北西部の空軍基地で軍事物資の撤収を始めたもようだとロシアメディアが報じました。

独立系メディアのモスクワ・タイムズは13日、人工衛星を運用するアメリカの「マクサー・テクノロジーズ」の衛星画像をもとに、ロシア軍がシリア北西部のフメイミム空軍基地で軍事物資の撤収を始めた模様だと報じました。

画像の分析により、2機の輸送機が解体したヘリコプターなどを積み込むため、機首部分を開けている様子や、地対空ミサイルが従来の配備地点から移動していることが確認できるとしています。

一方、ロシア軍が同じく駐留する西部のタルトゥース海軍基地については、10日の時点で艦船が基地を離れ、一部が沖合に停泊していると報じられていましたが、モスクワ・タイムズは、それ以降、目立った動きはないとしています。

ロシアが後ろ盾となってきたアサド政権が崩壊したことで駐留の先行きが不透明となる中、ロシアは駐留の継続に向け、暫定政府と接触しているとしています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。