韓国国会は14日、本会議を開き、午後4時から「非常戒厳」の宣布は違憲だとして野党6党が提出した尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領の2回目の弾劾訴追案を採決する。可決には与党議員8人以上が弾劾案に賛成する必要がある。世論は賛成が大勢を占めている。
弾劾案は国会の在籍議員の3分の2に当たる200人以上が賛成すれば可決される。野党側は計192人で、保守系与党「国民の力」の議員に賛成するよう呼びかけている。
7日にあった1回目の採決は与党議員のほとんどが投票に参加せず廃案となった。だが、尹氏が12日に与党側が求める即時辞任を拒否し「（弾劾に）立ち向かう」との談話を出した。韓東勲（ハン・ドンフン）代表は同日の党会合で可決が「唯一の解決策だ」と述べ、弾劾案への賛成を呼びかけた。
韓国メディアによると、13日までに与党議員7人が賛成票を投じると表明した。ただ与党内では韓代表への反発も強く、13日時点で国会議員団としては「反対」の方針を変えていない。与党は14日に議員総会を開き、採決への対応を改めて協議する。
世論調査機関「韓国ギャラップ」が13日発表した調査結果によると、弾劾への賛成は75％に上った。尹氏の支持率は就任後最低を更新し11％となった。【ソウル日下部元美】
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