(左から)バイデン米大統領、メキシコのロペスオブラドール大統領(いずれもゲッティ=共同)

バイデン米大統領は28日、隣国メキシコのロペスオブラドール大統領と電話会談し、国境管理を協議した。メキシコから米国に流入する不法移民の対策は11月の米大統領選の主要争点。両首脳は29日に共同声明を発表し、米国への不法越境の件数を大幅に減らすために両政府が直ちに連携するようそれぞれの政府に指示したと表明した。

共和党の大統領候補指名が確定したトランプ前大統領は、バイデン民主党政権が不法越境件数の高止まりに手をこまねいていると批判を強めている。バイデン氏はメキシコ政府との協力態勢を強化し、早期の成果につなげたい考えだ。

共同声明によると、両首脳は効率的な国境警備の在り方を議論。対策を進める上で、人権に配慮する必要性も申し合わせた。不法移民の出身国の生活水準や治安状況が改善すれば、長期的な問題解決につながるとの認識も共有した。(共同)

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