韓国の尹錫悦大統領の弾劾訴追案は、あす国会で採決される予定です。与党からも賛成を表明する議員が続出し、可決の可能性が出ています。ソウルから最新情報です。

けさ発表された最新の世論調査で支持率が11%まで下がった尹大統領は、弾劾、捜査、両面から追い込まれる事態となっています。

野党6党が提出した弾劾訴追案の採決は、あす行われる予定です。

尹大統領がきのう、「弾劾と立ち向かう」と表明したことをうけ、けさ、最大野党の代表は与党の議員らに弾劾に賛成するよう呼びかけました。

「共に民主党」 李在明 代表
「混乱を終息させる最も早く確実な方法だ」

前回の採決では議案を廃案に追いこんだ与党ですが、今回の対応について韓東勲代表は「党として賛成すべきだ」と提案しています。

与党からはこれまでに7人が賛成する意向を示していて、可決に必要な8人まであと1人まで迫っています。

尹大統領に対する弾劾が現実味を増す一方で、捜査も進んでいます。

韓国メディアによりますと、警察はきのう、前の国防相が使用した秘密回線の携帯電話を押収したということです。聯合ニュースは、電話の記録は「事態究明の決定的な端緒になる」と伝え、尹大統領の捜査網が一層狭まるとの見方を報じています。

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