太平洋の米領ミッドウェー島付近にある野生動物保護区で卵の世話をするコアホウドリのウィズダム(右)=米魚類野生生物局撮影、AP

 確認された中で「世界最高齢の野鳥」だとされる推定74歳のコアホウドリが卵を産んだ。米魚類野生生物局が3日に明らかにした。太平洋の米領ミッドウェー島付近にある野生動物保護区で卵の世話をしている様子が確認されたという。

 卵を産んだのは「ウィズダム(賢明)」と名付けられたコアホウドリで、1956年に識別用のタグを足につけられた。数十年間にわたって繁殖期にはミッドウェー島付近に戻り、産卵していた。過去数年間はそれまで卵を育んでいたパートナーの姿が観察されていなかったが、今年は別のパートナーと縁があり、産卵した。

 AP通信によると、コアホウドリは1年に1個、産卵する。ウィズダムは生涯で50~60個の卵を産み、30羽近くを幼鳥になるまで育てた。【ワシントン秋山信一】

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