台湾の頼清徳総統は3日、太平洋島しょ国歴訪の最初の訪問国となるマーシャル諸島の首都マジュロに到着し、ハイネ大統領と会談した。ロイター通信によると、頼氏は会談で「われわれは家族のようなものだ。互いに支え合うパートナーでもある」と友好関係を強調。国有航空会社の老朽化した飛行機を更新するための財政支援を申し出た。
頼氏は今回、外交関係を持つ12カ国のうち太平洋島しょ国にある3カ国を訪問する。直前には米ハワイ州にも立ち寄った。
マーシャル諸島は米国と自由連合協定を結び、防衛を委託するなど密接な関係を持つ。だが今年1月には同じミクロネシアに位置するナウルが台湾と断交して中国と国交を回復。経済力をてこに浸透を図る中国の動きに警戒が高まっている。
頼氏の外国訪問と米国立ち寄りに中国は反発。ロイター通信は安全保障筋の話として中国軍が今週末にも軍事演習を行う可能性があると報じた。【台北・林哲平】
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