ウクライナへの侵攻を続けるロシアで兵士不足が深刻化しているとみられます。プーチン政権は、あらゆる手段を講じて兵士を集めようとしています。

 23日、プーチン大統領は12月1日以降、兵士になれば返済期間を過ぎた借金を1000万ルーブル、約1500万円まで免除する法律に署名しました。

 帳消しとなる債務は銀行が負担するということです。

 ロシア軍は、これまでも恩赦と引き換えに受刑者を兵士に登用していて、独立系メディアは「犯罪者や借金で首が回らなくなった人々に頼る皮肉な政策だ」と指摘しています。

 兵士との契約時の一時金も上昇し続けています。

 モスクワ州は10月末契約時に支払われる一時金を去年の60万ルーブルから約4倍となる230万ルーブルまで引き上げました。

 また、フィナンシャルタイムズはロシア軍が数百人のイエメン人を兵士にしていると報じています。

 その一部はロシアに出稼ぎにきたつもりが志願兵としての契約を強要されました。

 署名を拒否しようとしたところ、現場にいた兵士が空に向かって威嚇射撃を行ったとの証言もあります。

 独立系メディアは戦争を続けるならばロシアは50万から70万人の兵力が不足していて、いずれは大規模な動員が必要になるだろうと指摘しています。

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