中国共産党序列4位の王滬寧(おう・こねい)人民政治協商会議(政協)主席が27日、北京の人民大会堂で台湾最大野党、国民党の立法委員17人から成る訪問団と面会した。王氏は「台湾独立分裂活動」への反対を強調し、中台交流を促進したいと表明した。台湾メディアが伝えた。
対中融和路線の国民党は立法院(国会に相当)で第1党。中国は立法院で影響力のある国民党を取り込み、5月に発足する民主進歩党(民進党)の頼清徳新政権を牽制する狙い。
王氏は習近平国家主席が10日に国民党所属の馬英九前総統と会談した際の発言に触れた上で「われわれは共に中華民族に属し家族だ」と述べ、交流を深めたいと訴えた。
中国が、独立派と見なす民進党政権との対話を拒否する中、国民党側には中国からの観光客呼び込みなどを働きかけ、存在感をアピールしたい意図がある。(共同)
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