トランプ次期米大統領は22日、第1次政権で北朝鮮担当特別副代表を務めて米朝交渉に関わったアレックス・ウォン氏を大統領副補佐官(国家安全保障問題担当)に起用すると発表した。トランプ氏は史上初の米朝首脳会談を実現したが、3度の首脳会談を経て北朝鮮の非核化交渉は決裂した経緯があり、次期政権での出方が注目されている。
ウォン氏は第1次政権で国務次官補代理(東アジア・太平洋担当)も務めた。トランプ氏と金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記との首脳会談の調整にあたったほか、「自由で開かれたインド太平洋」戦略の推進にも関わった。バイデン政権下では米議会の超党派諮問機関「米中経済安全保障調査委員会」の委員長も務めており、次期政権でも東アジア外交に関わるとみられる。【ワシントン秋山信一】
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