衛星で昨年10月15日(上)と今年3月9日に撮影したガザ地区北部ガザ市近郊。東西を貫く道路が新たに建設されている(プラネット・ラブズ提供、共同)

米宇宙技術企業プラネット・ラブズは27日までに、パレスチナ自治区ガザを南北に分断する道路が建設されていることを示す衛星画像を公開した。イスラエル軍がイスラム組織ハマスとの戦闘終了後も見据え、建設しているとされる。専門家は、イスラエルが今回の戦闘を機に長年のガザ封鎖政策を転換し、ガザの分割管理に踏み切る可能性があると指摘する。

公開された画像や米CNNテレビの分析によると、道路はガザ地区の中心都市、北部ガザ市の南郊を、東側のイスラエル境界から西側の地中海まで貫くように建設されている。全長は約6・5キロで、うち約2キロは既存の道路、残りは新しく整備されたとしている。

中東情勢に詳しい東京大の鈴木啓之特任准教授は、道路が建設されたのは約220万人のガザ人口を半分に割る場所に当たるとし「数カ月といった一時的な戦闘期間で使うとは思えない、しっかりした道路を整備している」と分析した。(共同)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。