国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議(COP29)の会場で、途上国への資金支援の大幅増額を求めて声を上げる環境活動家ら=アゼルバイジャン・バクーで2024年11月22日、山口智撮影
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 アゼルバイジャン・バクーで開催中の国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議(COP29)は、途上国の地球温暖化対策の資金(気候資金)などを巡って協議が難航し、22日までの予定だった会期を延長して厳しい交渉が続いた。

 COP29は「ファイナンス(資金)COP」とも呼ばれ、2025年以降の資金調達の方向性が最大の焦点。資金の目標額をどこまで拡大させるか、ドナー(出し手)に中国など新興国、産油国も巻き込めるかなどが注目された。

 議長国が22日に示した成果文書の草案では、途上国での気候変動対策の資金を「35年までに少なくとも年1兆3000億ドル(約200兆円)に拡大させることを全ての関係者に協力を求める」とした。また、資金支援のうち、先進国が主導する分として「35年までに年2500億ドル(約38兆7500億円)」と設定し、新興国からの自主的な拠出も想定した内容となっている。【バクー山口智】

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