アメリカのトランプ次期大統領が司法長官に指名したマット・ゲーツ元下院議員が指名を辞退すると表明しました。

 司法長官候補のゲーツ氏を巡っては、未成年の女性との性交渉や違法薬物を使った疑いで下院の倫理委員会が調査を続けています。

 共和党の中からもゲーツ氏は閣僚として不適格との声が上がっていて、上院での承認が危ぶまれていました。

 ゲーツ氏は21日、自身のSNSに「私の承認を巡って政権移行チームの業務が妨げられていることは明らかだ。不毛な争いに費やす時間はない」とし、司法長官の指名を自ら辞退すると表明しました。

 これまでトランプ氏はゲーツ氏を擁護してきましたが、ゲーツ氏の辞退を受けて「政権を邪魔したくなかったのだろう」と決断を評価しました。

 新政権の人事では、トランプ氏が国防長官に指名した元FOXニュース司会者のピート・ヘグセス氏に性的暴行疑惑が浮上するなど、上院での承認を巡って波乱が予想されます。

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