アメリカ連邦議会でトランスジェンダーの議員が初めて誕生することに反発し、議会内で出生時と異なる性別用のトイレの利用を禁止する決議案が提出されました。
サラ・マクブライド次期下院議員
「歴史を作るため、開拓者になるために出馬したのではありません。成果を出すこと、奉仕すること、変化をもたらすのが目的です」
男性として生まれながら、女性として生きるサラ・マクブライドさん。
今月、大統領選挙とともに行われた連邦下院議会選挙で民主党から出馬し、当選しました。トランスジェンダーを公言している人が連邦議会議員になるのは初めてです。
しかし、これを受けて、共和党の女性下院議員が18日、「出生時の性と異なる性別用のトイレを使うことを禁じる決議案」を提出しました。
共和党 決議案を提出した下院議員
「男性が女性のプライベートスペースに入らないようにするためです。議会だけでなく、政府支出を受けるすべての施設に適用されるべきです」
民主党の指導部は「いじめ」だと反発。
民主党 ジェフリーズ下院院内総務
「彼女を歓迎するのではなく、いじめるんですか。議会の一員として、みんなで力をあわせるべきじゃないんですか」
一方、保守派の共和党・ジョンソン下院議長は…
共和党 ジョンソン下院議長
「男は男、女は女、男は女になれません。と同時に、すべての人に尊厳をもって接するべきだとも思います」
当のマクブライド氏はSNSに「アメリカ人は毎日、自分とは異なる人生を歩んできた人々と仕事をし、敬意を持って関わっている。議員たちにも、それと同じ優しさを発揮してもらいたいものです」と書き込んでいます。
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