石破茂首相は19日(日本時間20日)、訪問先のブラジル・リオデジャネイロで、同国のルラ大統領と約40分間会談した。両首脳は日本と、ブラジルやアルゼンチンなど南米諸国が加盟するメルコスル(南米南部共同市場)の協力枠組み「日・メルコスル戦略的パートナーシップ枠組み」(仮称)について協議し、実現に向けて協力して取り組むことで合意した。ルラ氏は2025年に訪日する意向を示し、石破首相は「歓迎する」と述べた。
首相は会談で「来年は両国の外交関係樹立130周年の節目の年であり、両国関係をさらに強固にしていきたい」と述べた。ルラ氏は「ブラジル日系社会はブラジルの発展に大きく貢献している」としたうえで、「130周年を機に、さまざまな分野で協力していきたい」と応じた。
日本とブラジルは国連改革を訴える「G4」のメンバー。両首脳は会談で、国連の常任・非常任理事国の議席を拡大するため連携を続けることで一致。ロシアによるウクライナ侵攻など国際社会の諸課題を巡って協力していくことも確認した。【リオデジャネイロ村尾哲】
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