ロシア国内のミサイルの生産拠点で大規模な拡張工事が行われていることが明らかになりました。

 イギリスのシンクタンクIISS・国際戦略研究所はロシア国内の衛星画像を分析したところ、ミサイルの推進装置として使われる個体燃料エンジンの複数の生産施設で大規模な拡張工事が行われていると明らかにしました。

 衛星画像からは5カ所の施設で敷地が拡大され、建設中の建物が確認できます。

 IISSは過去30年間、施設の拡張はみられなかったとしていて、旧ソビエト時代の施設の改修に加え、新たな施設の建設の可能性も指摘しています。

 これらの施設で生産されるエンジンは、主にウクライナ侵攻で使われる兵器に用いられるとみられます。

 IISSはロシアがミサイルの不足をイランや北朝鮮から輸入で補うなか、エンジンの製造能力向上はウクライナで使用する兵器を強化する可能性があると指摘しています。

画像:Maxar

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