世界20の国と地域の首脳が集まるG20サミットがブラジルで開幕しました。
G20は、この会場にはいないトランプ氏への警戒感に包まれています。
議長国のブラジル・ルラ大統領は初日のテーマの飢餓と貧困について「この人類の汚点を終わらせるのが、我々の役目だ」と訴えました。
今回のG20では、気候変動問題や中東やウクライナで続く紛争などで新興国と先進国が協調できるかが焦点です。
一方で、「アメリカファースト」を掲げているトランプ氏は、気候変動の国際的な枠組みのパリ協定から離脱する見通しです。
また、個別外交を優先するとみられ多国間協議の位置付けの低下も懸念されています。
各国が警戒感を強めるなか、地元メディアでは、トランプ氏と面会したアルゼンチンのミレイ大統領が、首脳宣言に反対する可能性があるとの報道も出ています。
また、関係者によりますと、中国の習近平国家主席は南米歴訪中、多くの国と個別で協議を行っていて「あまり会議の場にいない」ということで、今後を見据えた、積極的な外交を展開しています。
新たな国際秩序の布石とするべく各国の腹の探り合いも活発化しています。
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