ペルーのアルベルト・フジモリ元大統領=軟禁先のチリ・サンティアゴ郊外で2007年6月28日、庭田学撮影

 アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席するため、ペルーの首都リマを訪問している石破茂首相は16日(日本時間17日)、日系人として初めてペルー大統領を務めたアルベルト・フジモリ元大統領が眠る墓地を訪れ、献花した。

 フジモリ氏は今年9月、86歳で死去した。日本名は藤森謙也。熊本県出身の両親が移民としてペルーに渡り、本人はリマで生まれた。1990年から10年間、大統領に就任。任期中の96年にはリマで日本大使公邸占拠事件が発生し、人質71人を救出する作戦を指揮した。

 側近の汚職事件を機に2000年に辞任。その後、日本で事実上の亡命生活を送った時期もあった。【リマ村尾哲】

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