アメリカのトランプ次期大統領が、新政権のエネルギー長官にシェールガス開発などを手掛ける採掘会社のCEOを指名しました。化石燃料を増産するとの姿勢を鮮明にした形です。
トランプ次期大統領が新政権のエネルギー長官に指名したのは、西部コロラド州に拠点を置く採掘会社のCEO、クリス・ライト氏です。
ライト氏は、シェール層と呼ばれる岩盤に化学物質を含む高圧水を流し込み、石油や天然ガスを抽出する採掘法「フラッキング」に長年、携わっていて、トランプ氏は声明で「アメリカのシェール革命を助けたパイオニアだ」と評価しています。
トランプ氏は、選挙期間中に「ドリル・ベイビー・ドリル」=「掘って掘って、掘りまくれ!」と訴えるなど、化石燃料の増産を公約としていて、採掘会社のトップをエネルギー長官に据えることで公約実現への姿勢を鮮明にした形です。
ライト氏は、SNSに「気候変動危機など存在しない」と発言する動画を投稿していて、新政権の誕生とともにアメリカの気候変動政策は大きく変化するものとみられます。
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