アメリカのバイデン大統領と中国の習近平国家主席の対面では3回目となる首脳会談が行われました。アメリカの政権交代を控える中で両首脳は対話と協力の重要性を指摘し合いました。
去年11月以来となる対面での米中首脳会談はAPEC首脳会議が開かれた南米ペルーで行われました。
中国 習近平 国家主席
「過去4年、中米関係は紆余曲折を経験したが、私たち二人のリードや舵取りの下で成果に富んだ対話や協力も展開し、全体的に安定を実現した」
会談の冒頭、習近平国家主席は4年間のバイデン政権との関係についてこのように評価したうえで、「両国がパートナーで共通点を求めるなら中米関係は大いに発展するが、相手を敵とみなし、お互いに傷つけるなら関係は後退する」とけん制しました。
そのうえで、「中国はアメリカ政府と引き続き対話を維持する努力をしたい」と述べ、トランプ新政権になっても、対話を継続する考えを強調しました。
アメリカ バイデン大統領
「10年以上、あなたと私は多くの時間をともに過ごしました。いつも意見が一致したわけではないが、私たちの会話はいつも率直でした。このような会話が誤算を防ぎ、両国間の競争が対立に陥らないようにしているのだ」
一方、バイデン大統領は副大統領だった頃からの習主席との対話を振り返り、米中の衝突を防ぐために大国として責任を持って対話を続けていくことの重要性を強調しました。また、違法薬物対策での協力を進める中で、アメリカで薬物関連の死者が減少したことを紹介するなど、任期中の両国の取り組みの成果を示しました。
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