「アメリカ第一主義」を掲げるトランプ氏が次期大統領になるのを前に、ブリンケン国務長官は、国際協調を続けることがアジア太平洋地域の繁栄につながると訴えました。
米ブリンケン国務長官
「皆さんの関わり合いとリーダーシップが、アジア太平洋地域をより強く繁栄し、公平で、より弾力性のある地域へと前進し続けられるかどうかを決定します」
ブリンケン国務長官は15日、ペルーの首都リマで開催されているAPEC=アジア太平洋経済協力会議の関連会合で演説し、バイデン大統領が4年間で推し進めてきた国際協調路線を継続するよう呼び掛けました。
名指しはしなかったものの、「アメリカ第一主義」を掲げるトランプ政権の復活を念頭においた発言とみられます。
また、来年のAPECで議長国を務める韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領もトランプ次期政権をにらんで「世界は分断されたサプライチェーンと保護主義によって多国間貿易が危機に直面している」と述べ、自由貿易を維持することの重要性を強調しました。
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