日本と中国の国旗=ゲッティ

 ペルーの首都リマで開催されているアジア太平洋経済協力会議(APEC)に出席している石破茂首相は15日(日本時間16日)、中国の習近平国家主席と会談した。

 会談冒頭、習氏は「戦略的互恵関係を包括的に推進し、新時代の要求に合致する建設的かつ安定した中日関係の構築に取り組んでいきたい」と述べた。

 これに対して、石破氏は「日中両国は地域と国際社会の平和と繁栄に共に重要な責任を有している。両国の間には発展に向けた大きな可能性が広がっていると同時に、多くの課題や懸案が存在している」と表明。そのうえで「両国が戦略的互恵関係の包括的な推進と建設的かつ安定的な関係の構築に大きな方向性を共有している。これは国際社会にとっても重要な意義があるものだ」と強調した。

 また石破氏は両国間で、首脳を含むあらゆるレベル、幅広い分野での意思疎通をさらに強化していく意向を表明。「大局を見据えながら、習主席と共に日中関係をどのように発展させるか議論していきたい」と述べた。【リマ村尾哲】

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