アメリカのFRB=連邦準備制度理事会が国内の物価の動きを見るうえで重視する先月の個人消費支出の物価指数は、市場の予想をわずかに上回る上昇率となりました。
アメリカ商務省が26日に発表した3月のPCE=個人消費支出の物価指数は、前の年の同じ月と比べて2.7%上昇しました。上昇率は市場の予想をわずかに上回り、2月より0.2ポイント上昇の幅が拡大しています。
一方、値動きの大きいエネルギーと食品を除いた「コア指数」は2.8%の上昇で、2月と同じでした。
PCEはアメリカの中央銀行にあたるFRBが、物価の動きを見るうえで重視する指標です。
市場では、FRBがいつ利下げに踏み切るか注目されていますが、アメリカではこのところ相次いでインフレの根強さを示す経済指標が発表されていることから、利下げの開始は遅くなるという見方が広がっています。
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