米国際開発局(USAID)のパワー長官は10日、下院外交委員会の公聴会で、パレスチナ自治区ガザ北部の人々は飢餓に直面し始めていると証言した。米ニュースサイト、アクシオスが11日に報じた。米当局者がガザの飢餓について公言するのは初めてだという。
パワー氏は「南部で飢餓を回避するのに必要な分量の食料が届いておらず、北部では亡くなる子供たちが増えている」と指摘した。
昨年10月7日にイスラエル軍とイスラム原理主義組織ハマスの戦闘が始まる前は、ガザ北部で栄養失調状態の子供の割合が「ほぼゼロ人」だったのに対し、今では3人に1人の水準まで増えたと説明。栄養失調で死亡する恐れのある子供の人数までは推定できていないとした。
国連人道問題調整室(OCHA)によると、今月上旬までに栄養失調や脱水症で子供28人が死亡した。(共同)
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